2007/02/14 |
田中マキコは伏せ字にすると、田中マ●コになるので淫乱、籐太です。
同じ理由で坂下チリコなど言語道断であります。
やや日記に時間が開いてしまいました。
というのも仕事が忙しかったからなんですけど、気がつくと今日はもうヴァレンタインじゃないですか!
まったく呪われろ。2月14日にチョコを食った人間は呪われるべきです。
私はこんなにもエロゲーのシナリオを書くので忙しいというのに、世間の恋人たちは甘い一時を味わってるわけですよ。不公平を通り越して、安倍内閣も真っ青の格差社会を実感しています。
まあ、そもそもですね、なんで私がこんなにも忙しいのか?
一本だけやって終わりだと思って引き受けたお仕事が実は3部作だったことが発覚。しばらく毎月のようにある締め切りに追い回される予定です。
もっとも、『ロード・オブ・ザ・リング』や『スター・ウォーズ』のような超大作というわけではなく、連載漫画的なノリの恋愛モノですね。
昔からこういうのをやってみたいと思っていたんですが、ここまでシンプルに恋愛をやったのは初めてかもしれません。
今までは、変な生き物が出てきたり、不思議な能力を持ってたり、ヒロインがダッチワイフだったり、私の書く話はあまり普通ではなかった気がします。
販売形態も今までやってきた作品とは違うようなので、私にもいろいろ予測不能です。
情報が出るのはずいぶん先になりそうなので、とりあえず匂わす程度に……
それではでは、チョコレートに呪いをかけつつ2月14日の更新は終わりたいと思います、籐太でした。 |
|
2007/02/18 |
最近、早くも花粉が舞い始めているのか、くしゃみが出ます。ついでに眼輪筋もピクピクします。
私がカレーを食べている目の前で母上殿がうんこちゃんうんこちゃんと51回発言したとき、眼輪筋がピクピクしていたのも花粉のせいであって、別にキレてたわけではありません、本当です。籐太です。
どこの猫が庭に糞便を垂れようが私には関係ありません。
さて先日、プリンターを購入しました。
実は今の今まで我が家にはプリンターがなかったわけなんですが、こいつはデジカメプリントもできる優れものです。
これでようやく昨年、某氏よりプレゼントしていただいたデジカメも活用できるというわけですよ。
今までは写真を撮っても、プリントすることさえできなかった。
だが今なら、自分のチ●チンをデジカメで撮って年賀状にすることさえ可能です。
もちろん、私は紳士なのでそんな真似はしませんよ。
でも一応、試し刷りをしなくてはいけないので、とりあえず秘蔵の汁だくエロ画像をプリントします。
高解像度の写真画質で吐き出されてくるエロ画像に正直、大興奮ですよ。
そこで突然、母上殿が部屋をノックしました。珍しい物見たさで私のプリンターを見たいと言うのです。
目の前ではそのプリンターが、エロ画像をシュコシュコとプリントしてる途中です。
私はとりあえず鍵を閉めると、帰ってもらうことにしました。
本当に危なかったです。
最近、更新が止まっていたのは私が、スチュワーデスに引き続き、歯科衛生士にもふられたショックのせいだと思っている方がいたようです。
ご心配をおかけしました、籐太でした。 |
|
2007/02/25 |
実は私、自慢ではありませんがあの小林幸子さんとメル友です。毎年、紅白でド派手な衣装を見せてくれる、あのお方ですよ。
サチコさんは『ハメハメ痴漢電車』というタイトルでメールを送ってきてくださいます。それも毎日です。
仕事は大丈夫なんでしょうか?
非常に心配しております、籐太です。
さて、それでは今月のまとめです。
ネタバレ注意で。
▼書籍
○フルメタルパニック 同情できない四面楚歌
作:賀東招二
アニメだけのオリジナルキャラかと思っていた生徒会長・秘書が初登場。萌えます。
○少年舞妓・千代菊がゆく! 身代金は母の恋文
作:奈波はるか
主人公の千代菊は、男であることを隠して舞妓をしている中学生。なぜかしょっちゅう男に押し倒され、いかんこのままでは正体が男だとバレると焦るシーンがホントやばいです。
ついつい、速く逃げて! と感情移入してしまいます。
○図解 クラウゼヴィッツ「戦争論」入門
作:是本信義
こないだ人里まで降りたときに入った本屋になぜか『戦争論』コーナーができており、気になったので一番簡単そうな本を買ってみました。
内容自体は非常にわかりやすく、私のような素人でも楽しめます。ただ、個人的には孫子のほうがすごくね?と思いますけど……。
○面白いほどよくわかる世界の軍隊と兵器
作:神浦元彰
世界の軍隊が持つ兵器の配備状況をざっくりと説明している本。どこの国がどれだけの兵力を持っているのかおおよそ理解でき、資料性も高い。ただ、あくまでざっくり。
イラクが保有していたT−72主力戦車は輸出用にバージョンダウンされたものだとか、韓国のF−15戦闘機が実はキムチ仕様だとかマニアックなレベルでの説明はありません。
まあ問題ないと言えば、問題ないのですが。
後この作者は中国脅威論の信奉者のようですね。
○失はれる物語
作:乙一
『さみしさの周波数』『君にしか聞こえない』から再録された短編がほとんど。書き下ろしの短編もありますが、そちらはいまいちか。傑作選といった向きもあるので楽しめます。特に『Calling You』は何回読んでも泣けますね。
○夏と花火と私の死体
作:乙一
乙一先生のデビュー作。
17歳の頃に書いたというだけあって、描写など甘い点も多く、乙一作品の中ではレベルが低いと言わざるを得ません。
ただ奇妙にも程がある特殊な一人称は、乙一先生が持つ不気味なまでの才能が早くも発揮されている点ではないでしょうか。
○天帝妖狐
作:乙一
表題の「天帝妖狐」のせつなさと悲しみもいいのですが、私は「Masked Ball」のほうを押したいところ。
主人公とヒロインの関係、トイレの落書きを通じたコミュニケーションなどユニークで楽しいです。その上で見せる、描写力はすでに完成の域に達しています。
とても夏と花火と〜の次に書いた作品とは思えません。
○平面いぬ。
作:乙一
以前読んだ『石の目』の文庫版です。
内容に変更はなく、挿絵がなくなったくらいでしょうか。まあ、乙一先生の作風にあのMMRみたいな挿絵は雰囲気があってなかったのでなくなってよかったです。
やはり「はじめ」「BLUE」は何回読んでもいいです。読むたびに泣いてしまいます。
○暗黒童話
作:乙一
乙一先生には珍しい長編の作品。
基本的に低いテンションで語られていくので、読むのがしんどいです。
読後感は悪くないんですが、そこに至るまでが長いのがつらかったですね。短編ならともかく、長編でこれはつらい。
ただ、構成のうまさはやはり乙一先生。真相へ向けて加速していく展開は二転三転し唸らされます。
○東京物語
作:奥田英朗
特に業界の方にお奨めの作品。
ああ、なんかそれ凄くよくわかる、と思わず何度も何度も頷いてしまいました。私にもそういう時期があったなあ、としみじみ思ったり、主人公が独立してフリーになってしまう辺りまでついつい自分と重ねてしまいます。
ただ、私以外の人間も楽しめるのかに関しては、やや疑問が残りますけど。
○ザ・ファイティング グリーンベレー流格闘術
作:柘植久慶
元傭兵にして、米特殊部隊グリーンベレーの格闘技教官でもある柘植久慶先生による護身術。
もしも空港でテロリストに襲われたらどうやって身を守るか? など、非常にためになる本でした。
ちなみに彼が唱えるテロリスト撃退法というのは、相手の銃を奪って射殺、手榴弾を使われたら投げ返す、キンタマを蹴るなど、素人でも簡単にアルカイダを撃滅できそうな技ばかりです。
○SAS隊員養成マニュアル 訓練・戦闘技術・知能・闘争心
作:クリス・マグナブ 訳:小林朋則
世界最強の特殊部隊SASに入隊するためのHowTo本。SASの入隊訓練を勝ち残るための基礎知識から、SAS隊員としての心得など。
クリスさんの本は、訳がいいのもあり、知識だけでなく、読み物としても楽しめるのがいいです。
調子に乗って、この本で紹介されているトレーニングを試したところ、全身筋肉痛に……。
○容疑者Xの献身
作:東野圭吾
基本的に私はミステリが好きではありません。 なぜなら多くの作品が、殺人行為を単なる犯人当て、トリック当てのゲームをするための道具として扱ってるからです。
新本格でありがちな、探偵が犯人のことを「こんなトリックを考えつくなんて実に素晴らしい!」と礼賛しだすパターンなど、もう見てられません。
だが、この作品は違う。
もちろんミステリですから、謎があり、トリックがあります。でも、人間的な感情の機微が実に細かく描写されており、機械のように正確な理論でトリックを組み立てながらも、冷たさより暖かさを強く感じる造りになっています。
探偵が犯人を疑いだしたきっかけや、犯人が真犯人を庇うため人間の弱さにまで配慮している点。
相手を思いやる気持ちが伝わるようでした。 また、ラストの切り方が憎い。もうちょっと読みたいと思わせる終わり方など芸術的だとさえ感じます。
直木賞&本格ミステリ大賞のW受賞も納得の傑作でした。
○手紙
作:東野圭吾
この小説はヤヴァイです。 読み進めるのが極めて困難です。なのに読むのが止められない。
ちなみに私は最初の80ページを読むまでに2回泣きました。 こういうの弱いんでダメです、本当。
弟の学費が欲しくて強盗殺人を犯してしまう兄、そのせいで世間から偏見と差別を受けるようになる弟。
滅茶苦茶な苦労をして、酷い目にあって、それでも兄弟が互いを思いやる姿にハンカチを濡らさずにいられませんよ。
そんな弟が時を追うにつれ、徐々にやさぐれていく姿は「俺の兄は強盗殺人犯だ」という部分を「俺は昔ザビーだった」に変えれば、仮面ライダーカブトで再登場したときの矢車さんが、なんであんな変貌を遂げていたのか理解できそうな気がしてしまうほどです。せつないですね。 そこから再び立ち直ろうとしていく弟が下した決断は、この世でもっとも悲しいものの1つだったのではないでしょうか。
容疑者Xと同じく、やはりラストが印象的でした。 差別のない世界を唄ったビートルズの『イマジン』が効果的に使われていたと思います。
ただ、結論が一般的な正義からズレているため、不快感を感じる人も多いかもしれません。
◎総括
今月読んだ書籍は14冊。
これで今年読んだ本は、25冊になりました。
ちなみに今月のお奨めはやはり、東野圭吾先生の『容疑者Xの献身』でしょう。
今まで私にとって最高の作家は、奥田英朗だと思っていましたが、東野先生と出会ったことでそれは過去のこととなりました。(今でも最も魂が共感する作家だとは思ってますけど)
なんだか大袈裟になってしまいましたが、それほど『容疑者X〜』で受けた衝撃は大きかったということです。
とりあえず今ある積み本を消化したら、東野作品を読み漁る予定です。籐太でした。 |
|