2007/01/05 |
ここのところ連日連夜の宴会&挨拶回りで忙しく、今日夕方、ようやく初詣へ行くことができましたよ。
そこで巫女さんからおみくじを買ったところ
なんと『大吉』。
さすがは私。
今年もいい年になりそうだな、おい、と思いながら、さっそく中を読んでみますよ。
目に飛び込んできたのは――
『いいこと、少し』の文字列。
人類を無礼るな
さすがは大吉。
素晴らしい託宣に涙が止まりません、籐太です。
ちなみに『無礼る』=『なめる』と読みます。
さて、今年一発目だというのに恐縮ですが、昨12月のまとめです。いつものようにネタバレ注意で。
▼書籍
○プロのためのわかりやすいフランス菓子
作:川北末一
○プロのための洋菓子材料図鑑 ○CAKEing Vol.7
○フランス地方のやさしい焼き菓子
作:大森由紀子
前月の和菓子に続き、今度は洋菓子の本をごっそりと拝読。
専門用語が多く、読むのに骨を折りました。
○牧歌の国の魔法戦士
作:水野良
いろいろ言われているリウイシリーズですが、水野先生の文章は相変わらず読みやすいです。
しかしそれよりなにより気になるのは、この本になぜか無数の毛が挟まっていたことです。
ブックオフで買った中古だったんですが、新しいページをめくるたび、まるで散髪屋の床を眺めるような気分にさせられました。
いったいあれはなんだったんでしょうか? 謎です。
○マリア様がみてる 未来の白地図
○マリア様がみてる くもりガラスの向こう側
作:今野緒雪
ようやく最新の巻に近づいてきました。
新スール誕生の話題で盛り上がる一方で、ホモ王子・柏木さんの登場率が上がっていることが気になります。
ちなみに中学の頃、私の学校には、柏木という先生がいました。この先生は異常に毛深く、我々生徒は腕に生えている毛を柏毛と呼んで、忌み嫌っていたことを思い出します。
○フルメタルパニック! 揺れるイントゥ・ザ・ブルー
作:賀東招二
フルメタはギャグのほうがおもしろいと思い続けてきましたが、この巻でやや考えを改めました。
潜水艦という密室で起こるテロリズムの危機と、水中戦の緊迫感は秀逸。手に汗を握ります。
でも今作、一番の名ゼリフは「ちくしょう、カメラがねえ」だと思う。
○嫌われ松子の一生 (上)
○嫌われ松子の一生 (下)
作:山田宗樹
ドラマがおもしろかったので、小説はもっとおもしろいはずだと思って購入しました。
内容は期待通り。成功と挫折が次々と切り替わるテンポの良さで、人間らしい弱さと臆病さ、寂しさを暗くならずによく描かれていると思います。
切ないラストに涙腺が緩みました。お奨め。
○少年舞妓・千代菊がゆく! 花見小路におこしやす
作:奈波はるか
BL小説です。
内容はおもしろいのか、と問われると困る感じ。主人公の行動がご都合的で、理解できません。
雰囲気を楽しむ本なんでしょう。たぶん、続きは買う。
○空中ブランコ
作:奥田英朗
以前読んだ『イン・ザ・プール』の続編。直木賞も受賞しています。伊良部という神経科の先生が主人公。
文学・神経科というと、どうも固い印象がありますが、この本を読んで笑いを堪えるには決死の覚悟がいるでしょう。
特に『義父のヅラ』は、俺を殺す気か? というほど笑ってしまいました。お奨めです。
○町長選挙
作:奥田英朗
『空中ブランコ』の続編に当たります。
ただ今作は編集側の意向でもあったのか、明らかに実在の人物をモデルにしてるキャラクターばかり出てきて、そういう面には首を傾げてしまいます。
ただ非常に特徴を捉えていて、似てるなあ、と唸ってしまうほど。その分、現実とのギャップが受け入れ難くなってると感じました。
表題にもなっている『町長選挙』は楽しいんですが、もはや神経科の話ではなくなってる気が……。
もちろん、『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』を読んだ上での相対評価なので、単体としてはかなり楽しめる作品だと思います。
○茶道入門 ハンドブック
作:田中仙翁
茶道の作法について知りたくて買ったのですが、内容は道具類や掛け軸、茶室の造りなどの解説が主。
名物と呼ばれる、高い器などの知識にはあまり興味がなかったので、最初飛ばし読みしていました。
ところが『へうげもの』の主人公・古田織部佐助の名前が、何度も何度も出てくるのを見て、思い直しました。
……しかし『へうげもの』の古田って実在したんですね。
その上、この世界では利休の次くらいに有名な人のようです。タイトルの『へうげもの』の意味まで知ってしまいました。
▼映画
○硫黄島からの手紙
古処誠二先生の戦争小説のほうがインパクト強いため、そんな物じゃないだろうという気がしてしまいます。
それでも気がつくと、2回観ていた。
◎総括
12月読んだ書籍は14冊。
去年読んだ書籍は、合計で151冊ですね。……ちょっと少ないか。
ちなみに今月のお奨めは……奥田英朗先生の『空中ブランコ』ですね。
ドラマ、映画にもなっている『嫌われ松子の一生』も私の好みです。でも成功や幸せなラストが好きな人には奨められないので、万人受けではないかも。
『嫌われ松子』は、切なくて泣けます。
『空中ブランコ』は、笑いすぎて泣けます。
それでは、今年もよろしく。籐太でした。 |
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2007/01/13 |
年始の頃、弟が帰ってきたときの母上殿との会話。
母「今、何時?」
弟「鼻血!」
母「10時か……」
母上殿は華麗にスルーと思いきや、実際の時刻は11時でした、籐太です。
どうやら私の日記が周囲に多大な誤解を与えているらしいと発覚しました。
私がファミレスで仕事をしている、というようなことを何度か書いたと思います。
言っておきますが、別にファミレスの厨房で電子レンジのスイッチを捻る仕事をしているという意味ではありません。
単にノートパソコンを持ち込んで、ドリンクバーだけで長時間居座っている嫌な客が私だという意味ですので、誤解なきよう。
書いているのはもちろん、エロゲーのシナリオです。
まあ言うならば、常連。
どれくらい常連かと言えば、店長とアイコンタクトで意思の疎通ができるくらいには常連です。
入店すれば、なにも言わずともいつもの席へ案内されますし、「ご注文は?」と聞かれ「いつもの」と答えれば、たまにはフードメニューも頼めよ、という視線が笑顔のまま放たれて、後頭部へ突き刺さります。
店員は言います。
「今、イチゴのデザートフェアをやってるんですよー」
「そうですか、じゃあドリンクバーで」
最近は、そんな毎日。
ちなみに、東京では朝・昼・晩、三食とも同じファミレスで食事をとっていた時期が私にもありました。もちろん、その間ドリンクバーのみで間を持たせるテクニックはプロの領域だと自負しています、籐太でした。 |
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2007/01/20 |
Wikipediaというサイトがあります、籐太です。
言わずと知れた、さまざまな情報を網羅した百科事典のようなサイトですよ。
実は先日、メールがありましてそのサイトに間違いがあるというのです。
それは私も参加させていただいた美少女ゲーム『AYAKASHI』のシナリオライターの名前。つまり、俺の名前だ。
まあ、ぶっちゃけ今まで藤太だの籐田だの言われたり、書かれたりするのはしょっちゅうなので、またかよって感じです。
同じ情報サイトならエロゲー批評空間でも、漢字が違うだけの俺が3人登録されていた時期が私にもありました。
残念ながら(?)今では統一されていますが……
だからそんなのわざわざ報告していただいたところで大したことじゃないし、もうどうでもいいんですけど、一応は確認するわけですよ。
そこで私は見た。
AYAKASHI スタッフ
シナリオ:TOMA、じんべい、籐太雄
籐太オス?
籐太オス、か……
ちなみに明日は、合コンに行ってきます。
今度のお相手は歯科衛生士です、籐太でした。 |
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2007/01/27 |
先日の歯科衛生士との合コンは滞りなく終わりました。
いえ、本当に何一つ滞ることなく、終わったのです、籐太です。今日も寒いですね。
さて、それでは今月のまとめです。
ネタバレ注意で。
▼書籍
○GOTH 夜の章
○GOTH 僕の章
作:乙一
乙一先生の出世作。
本格ミステリ大賞を受賞した作品ということですが、ミステリものとしてはやや物足りないかも。
短編ミステリ集なんですけど、すべての話で叙述トリックが使われているのでオチが予想できてしまいます。
ただ、人殺しの話なのにやさしいと感じさせるところはさすが乙一先生だと思います。
○真夜中のマーチ
作:奥田英朗
立場も性格も違う3人の男女が、悪徳画商から大金を盗み出そうと奮闘する喜劇。主役も、悪役も、せこくてずるい、でもどこか憎めない人間ばかり。
ヤクザもチャイニーズマフィアも、最初は怖い存在だったのが、最後はなんだか許してもいいような、やさしい気分になれる不思議な小説。
○マドンナ
○ガール
作:奥田英朗
前者は40代中間管理職のおじさんたちを、後者は30代の働く女性たちが抱える悩みをおもしろおかしく描いた短編集。職場が舞台のオフィス小説ですね。
どちらかというと、私はガールのほうが好きかも。でもお話も暖かい気持ちにさせてくれて、お奨めです。
○マリア様がみてる 仮面のアクトレス
○マリア様がみてる イラストコレクション
作:今野緒雪 画:ひびき玲音
今回は生徒会選挙の話。
でも由乃さんは、落選してもおかしくなかったと思う。
それとは別に、由乃さんが自転車に乗る練習をする話があるんですけど、この話はマリみて全シリーズのなかでも一番好きかも。
○図説 武術事典
作:小佐野淳
○図説 剣技・剣術
○図説 剣技・剣術 二
作:牧秀彦
○新なぎなた教室
作:全日本なぎなた連盟
今月は武術関連の本をいくつか拝読してみました。
この手のオタ向け専門書は、どうも中途半端でいまいちなものが多いんですが、このシリーズは図も詳細でわかりやすいですね。特に剣技二は、書き手の文章力も比較的高く読みやすいです。
なぎなた、は普通の学生向きの指導本。
◎総括
今月読んだ書籍は11冊。
やや少なめです。
ちなみに今月のお奨めは……奥田英朗先生の『ガール』ですね。奥田先生の小説らしく、次々と変人個性的な登場人物が出てきたりしますが、それがいい方向に出ていたのでは? と思います。
おみつラブ。
ヒロくんは男の鑑ですね。
それではでは……よく見ると4万ヒットしてるな、とたった今、気づいた籐太でした。 |
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