2006/08/06 |
最近、とある書籍を読んでいて『日本軍の真珠湾攻撃を発端として勃起した太平洋戦争が……』というあり得ない誤字を発見。
なんてことだ、と思ってよく見たら、私が『勃発』を勃起と誤読しただけでした。
いや、だって……普通、『勃』の時点で『勃起』以外の単語は思い浮かばないでしょ? 籐太です。
さて、少し遅くなりましたが、現在、関わっているお仕事について、報告したいと思います。
『AYAKASHI H』
9月29日(金)発売予定!
前作『AYAKASHI』の続編です。
すでに体験版も公開されていますので、皆さんどんどん、ダウンロードしてやってくださいー。
もちろん、担当はシナリオ。
今回は前作と違い、頭から参加していますのでプロットやキャラ設定の時点から参加することができました。
ちなみに、Hは“えいち”と読みます。
どうでもいいですが、その昔、『満月(フルムーン)をさがして』というアニメで、ヒロインが好きな男のことを、“えいち”くん、“えいち”くんと呼んでいました。
なんでこいつは、自分の想い人をイニシャルで呼ぶんだ、電波か? と思っていたら、実は『英知くん』という名前だと知ったときの衝撃が思い出されます。
いや、本当にどうでもいいですが……
それでは、すでに8月ですが……7月のまとめ。
一応、ネタバレ注意です。
▼書籍
○とらドラ2!
作:竹宮ゆゆ子
女同士の確執の妙なリアルさ、などもおもしろおかしく表現されていて、コメディ部分はけっこうおもしろいです。
ただ、主人公の竜児くんが大河を好きになる理由が全然ないこと(同情?)や新ヒロインのアイドルがいつ竜児のことを好きになったのか、ラブの部分が曖昧にしか表現されていないのが不満と言えば、不満。
○おいしいお茶の基本
世界文化社
抹茶、煎茶、紅茶、中国茶、ハーブティー、コーヒーといったお茶の雑学本。けっこうわかりやすくまとめられていて、好感度高し。
○でぃ えっち えぃ そのご!
作:ゆうきりん
天使VS悪魔の壮絶な戦いが繰り広げられる中――
主人公である中学生の男女がスクール水着を着て、一緒にお風呂に入るお話。
ヒロインに対して、光くんが受け身過ぎるのが不満だ。お前はEDなのか?
○ついていったらこうなった
作:多田文明
筆者がキャッチセールスに、わざとついていったらどうなったのか? というレポ。
最後には、筆者が訴えられていた。
○座敷童にできるコトD
作:七飯宏隆
「オッス、オラ、神でお前の先祖」という素晴らしいキャラが登場するなど、クライマックスへ向け怒濤の展開を見せています。
ただ、今まで味方だった組織が突然、手のひらを返して敵に……という展開なのに、いまいちカタルシスを感じないところが不満。
残念ながら、続きはもういいかな、と思っています……
○戦場の狙撃手
作:マイク・ハスキュー
訳:小林朋則
戦場に実在したリアルゴルゴ達が繰り広げた戦いの記録。
○ブレイブ・ストーリー@ 幽霊ビル
作:宮部みゆき
最初、文庫本@〜D巻までの構成だったのに、私が買った直後くらいに『上・中・下』の三巻構成になって再販された。正直、ショックだ……
内容は、離婚、DV、自殺未遂、一家惨殺などかなりドロドロ……本当にライトノベルか?
おもしろいのはおもしろいが、上記の理由もあり、続きを買うかどうかは微妙。
○時をかける少女
作:筒井康隆
昔のSF作品。
短編ながら、構成に無駄がなく、読みやすい。
おもしろい作品は古くてもおもしろい。
それにしても、なんでタイムワープに薔薇が必要なんだろうか?
○きみにしか聞こえない
作:乙一
短編集。
どの話も主人公が鬱系だが、どれもラストが美しい。
テレパシー能力を、頭の中の携帯電話と表現するのが、私的に斬新でした。
○失踪HOLIDAY
作:乙一
これも短編集ですが、メインは表題にもなっている『失踪HOLIDAY』。
乙一先生には珍しく、鬱系じゃない萌え系お嬢様が主人公というのが衝撃的。プチミステリ風味。
乙一作品にしては、明るめの話なので、けっこうお奨めです。
お奨めなのは、別にお嬢様が私のツボだからとかそういうわけではない。これはもう断じて、そういうわけではないのである。
○暗いところで待ち合わせ
作:乙一
今月は乙一先生、三連発。
一人暮らしをしている盲目の女性の家へ、殺人犯として警察に追われている男が、勝手にあがりこんで隠れる、というお話。
自分の殻に閉じこもる二人が、少しずつ心が接近していく過程が秀逸。
絶望的なラストしか想像できない中で、ええ、そうだったの!? と思わせる構成にしてやられました。
鬱に耐えられるなら、かなりお奨めです。
○女子大生会計士の事件簿
DX2 騒がしい探偵や怪盗たち
作:山田真哉
相変わらず、ところどころにいまいち感は漂うが、会計士を主人公としたビジネスミステリというのは斬新。
へー、なるほどな、と思えるところも多いので、たぶんそのうち続きを買います。
○十角館の殺人
作:綾辻行人
古い作品ですが、最近、読んだミステリ物では一番、おもしろかったです。
なんとなく犯人は予想できてしまうのですが、こういう話の構成は初めてだったので新鮮でしたね。
このシリーズでは『黒猫館の殺人』がおもしろいと聞いていたので、さっそくそちらも購入させていただきました。
▼マンガ
○おれはキャプテン 11
作:コージィ城倉
デレック……お前、アメリカ人ハーフのくせに純情過ぎるよ。
○デカスロン 6〜14
作:山田芳裕
デカスロンという陸上の10種競技をテーマにした作品。
相変わらず、凄まじいまでのインパクト。
とりあえず、美空さんは死ねばいいと思う。
◎総括
7月読んだ書籍は13冊。
今年読んだ書籍は、これで86冊です。
ちなみに今月のお奨めは、乙一先生の『暗いところで待ち合わせ』ですね。
『十角館の殺人』や『失踪HOLIDAY』もかなりお奨めですが、一番は『暗いところ〜』かな、と。
乙一先生の作品は、そのうちすべて集めることになると思います。
それではでは、だんだんと忙しくなって、更新が滞っていますが、おおらかな心で見守って欲しいと願う、籐太でした。 |
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2006/08/18 |
『AYAKASHI H』のバナーキャンペーンが始まりましたよ! 抽選で豪華景品も当たるようですので、興味のある方は是非是非、参加してみてください、籐太です。
先日のことですよ!
着替えようと服を脱いだとき、ついつい自分の金玉をじっくりと観察してしまったんです。
すると、どうですか? なぜか、血マメができてるんですよ、金玉に。
おかしいなあ、最近、どこかでぶつけたっけ? と思いつつ、とりあえず潰してみることにしました。
だが、指ではうまく血マメが潰れない。
仕方がないので、爪切りを出します。
プチッ……
ぴゅーーーッ!
大変だ、凄い勢いで血が! 金玉から、凄い勢いで血が!? 血が止まらないんです!?
どうやら、血マメではなく、単に血管が交差していた箇所が、それっぽく見えていただけだったようなんですよ。
そりゃね、血管を直に爪切りでプチッと切れば、血も噴き出る。
もう、ティッシュが一枚どぼどぼになるほど血が出て止まらない。
自分の金玉からこれほど出血したのは、さすがの私も生まれて初めてだ。
まったく我ながら、朝、出かける寸前に何やってんだって感じですが、おかげで遅刻寸前ですよ。
正直、仕事どころではない。
だが、自分で金玉の血管を切断して出血多量で遅刻、とかマジありえないと思い直し、猛ダッシュで家を出ました。
……ふぅ〜、なんとか会社には間に合ったものの、金玉がひりひりするぜ、籐太でした。 |
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2006/08/31 |
『AYAKASHI H』の体験版・下の巻が公開されています。興味のある方は、どうぞよろしく……籐太です。
今月はこれでやっと三回目の更新だという事実に戦慄を覚えます。忙しかったとはいえ正直、ちょっと手を抜いていました、すいません。
マスターアップ後には、SSなども公開していくつもりなので、ごうぞご勘弁を……
それでは、とりあえず今月のまとめです。
一応、ネタバレ注意。
▼書籍
○電波男
作:本田透
日本は、我ら優良種たるオタクによって、管理運営されてこそ初めて未来を見ることができるのである、という思想書。
正直、俺にはキツかった……
オタクの歪んだ僻みを見せつけられ、同属嫌悪で胃がもたれる。別に勝ち組・負け組みたいのはどうでもいいので、普通にオタク趣味を楽しめばええと思う。
○ブランコの向こうで
作:星新一
『不思議の国のアリス』のオマージュ。
いろんな人間の夢の中を旅するお話です。つーか、こういうアリスオマージュの作品はよくみかけますが、私は原作を読んだことが一度もないんですよね。
今度一度、読んでみようかしら……
○[図説]世界の銃 パーフェクトバイブル
Gakken
銃の歴史から作動方式、安全装置についてなど、多くの知識が解説されています。
資料としてもわかりやすく、図なども豊富。
軍もの、戦争ものの小説を読むときなど、この本と見比べながら読むと楽しいです。
○童話物語 大きなお話の始まり<上> ○童話物語 大きなお話の終わり<下>
作:向山貴彦
私は未だかつて、これほど性格が最悪なヒロインに出会ったことがない。
また、これほど貧しさの中で生きる人間の生々しさをぶつけられたのも初めてです。
決して気持ちいいだけのお話ではありませんが、胸が熱くなる。
ちなみに私が一番好きなキャラは、ルージャン。
かつて弱かった自分を恥じながら、強くなろうとする姿はガンバレと応援せずにはいられませんよ。
これほど小説で感動したのは、ひょっとしたら初めてかも。
○マリア様がみてる チャオ ソレッラ!
作:今野緒雪
ひさしぶりにマリ見ての続きを読んでみました。
今作は淡々とした旅行記という感じで、いまいちか。
ただ、宗教画の前で、理由もなくぼろぼろ泣き出す志摩子さんはぶっちゃけ怖いです。
○マリア様がみてる プレミアムブック
作:今野緒雪
いわゆるファンブック。
最後に短編が1つ、載っていますが非常に短い。ひさしぶりに蓉子ちゃんが出てきてくれたのに、お父さんはがっかりですよ。
○フルメタルパニック! 放っておけない一匹狼
作:賀東招二
相変わらず、主人公・宗助のキャラクターが秀逸。
あいつが何をしていてもおもしろいというのは、ある意味、卑怯とさえ思えます。
○バッテリーX
作:あさのあつこ
野球に情熱を傾ける少年達の成長と葛藤を描く児童小説。
さすがに五巻ともなると、だんだんダレ気味になってきたのは否めないか。
キャラの内面描写ばかりが多くて、読む方もダレる。ていうか、男同士でお前がいてくれなきゃダメなんだ、みたいなのはやめてほしいです。
○七月七日
作:古処誠二
これの作者は文章がうまい、と奨められて購入。
第二次大戦時のサイパンを舞台に、日系アメリカ人である主人公が米軍語学兵として、抵抗する日本兵に投降するよう説得していくお話。
話はけっこう鬱気味ですが、絶対に正しいという答えのない中、一見非道でありながら、一番合理的な答えを選び続ける主人公の強さと葛藤には、妙に共感してしまうところがあります。
万人が楽しめるとは思いませんが、お奨めです。
▼マンガ
○ドージンワーク 2
作:ヒロユキ
……オタ向けマンガなのに、表紙が野郎だというのはなぜだ?
○げんしけん 8
作:木尾士目
こういうオタクいるなとか、オタ同士でこういうやり取りするなあ、とオタクが淡々と過ごす日常みたいなのを描く作品と思っていたのに、急に現実離れしてしまった感があって、ちょっと悲しいです。
まあ、次で最終巻なので、そこまでつきあって行こうと思っています。
○へうげもの 3
作:山田芳裕
最初の3ページを読むだけで、山田先生の凄まじさが嫌というほど伝わってきます。
2巻のラストから、まさかそう来るとは、きっと誰一人予想さえしていなかったことでしょう。
◎総括
8月読んだ書籍は10冊。
今年読んだ書籍は、これで96冊です。
ちなみに今月のお奨めは、童話物語ですね。本音を言うと、あまりにいい話なので、他人には教えたくない。
それ以上の解説も、言葉も必要ないです。
では、また9月も眉間にタテじわをよろしくお願いします、籐太でした。 |
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