2006/07/02 |
西友で綿毛布というのを買ったんですよ、綿毛布。
けっこう薄手だったのでタオルケットの代わりになるかと思い、1500円で購入。
1週間後、綿毛布が信じられない量の毛玉を放出し始めたんです。
ある朝起きたら、寝間着が毛玉まみれになって、真っ白に! 籐太です。
まあ、幼少より物を大事にしろと教わってきた私です。
もったないお化けに祟られたくないので、毛玉が出ないようにして、なんとか使い続けられないかと色々、試したんです。
そして試した結果――
ゴミ箱にダンクした。
だって汚いんだもん。
あれは毛布じゃなくて、ゴミですよ。
もしも、これでもったいないお化けが文句を言うようなら、俺がもったいないお化けを呪う。
だってですね、アパートの窓(2階)から、ばっさばっさと綿毛布を振るじゃないですか?
そうやって、綿毛を飛ばしてしまおうとしたんです。
それだけで、おもしろいほど大量の埃と綿毛が飛ぶんですよ。
調子に乗って振りまくる俺。
そこへチャリに乗った女子高生が下を通りかかり……
「ごほッ! ごほ!」
すっごい勢いで咳き込み始めたんです。
もちろん私は、即行で窓を閉め、知らない顔をしました。
でも、ここで昨日の女子高生には、はっきり言っておく!
君を苦しめたのは俺じゃない。
悪いのはすべて西友なんです!
おのれ西友……
私の1500円を返して下さい!
仕方がないので、今日、新しいタオルケットと敷きパッドを買ってきましたよ、西友でな。
だって、近いんだもん。
それでは、なんだかんだで毎日、西友へ通っている籐太でした。
PS.言い忘れていましたが、ついに新掲示板を設置しました。これで、やっと業者書き込みにも抵抗できるようになったはずです。
ただ、過去ログは失われてしまったので、悪しからず……
<(_ _)> |
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2006/07/07 |
友人にデート服を洗うときは、ちゃんと洗濯ネットを使えと言われたので、さっそく使用してみました。
だがチャックを閉め忘れたため、終了後、俺のデート専用服がしわくちゃに……籐太です。
この間、病院へ行ったときのことですよ!
血液検査をするというので、注射を刺されたんです。
ぶすっとされた瞬間、なんかいつもより痛いな、と思っていたら、看護婦さんが一言。
「すいません、手が震えてますねー」
と、半笑いの看護婦の手がぷるぷる震えてるんです!
そしてよく見ると、血管じゃなくて肉を刺しています。
でも、私は紳士なので怒ったりせず、脂汗を滲ませつつも、終始笑顔で「これくらい屁のカッパさ」と言い張っておきました。
決して、看護婦さんが美人だったから強がったわけではない。本当だ。
……籐太でした。 |
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2006/07/12 |
今日、アパートの部屋に帰ってきたときのことです。
ドアに鍵を突っ込んで、回したんですよ。
がちゃり
すると、なぜか鍵がかかってしまう。
つまり、部屋の鍵が開いていた。
……籐太です。
時刻は23時。
ひょっとして、鍵をかけ忘れて出ていたのか? と思いつつも、一応、貴重品を確かめてみます。
とりあえず、アパートには現金は1円も置かれていないので、それは安心。
身分証明書の関係は、きちんとある。
パソコン、プレイステーションなど換金性のある電化製品も無事。
預金通帳は……
うん、OK
通帳と印鑑が
ありません
正直、こんなサイトを更新している場合ではない。
3万HITだぜ、やっほー! と喜んでいる場合でもないんです!
とりあえず、今すぐ警察を呼ぶことにします、籐太でした。 |
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2006/07/15 |
先日、アパートに帰ってきたら、部屋の鍵が開いていた。しかも通帳と印鑑が失くなっている。
今回はその続きから……籐太です。
まったく東京は恐ろしか街ですたい。
とはいえ、こんなボロアパートに住む貧乏人から、わざわざ通帳を盗むような悪人がいるなど、にわかには信じられません。
いや、信じたくない。
そこで私は考えたわけですよ。
ひょっとしたら、預金通帳と印鑑などという物は、そもそもこの部屋に存在しなかったのではないか?
まさに発想の逆転!
我ながら、成歩堂くんもびっくりの逆転ぶりと惚れ惚れします。
なら通帳は、どこへ行ったのか?
実は、ここではないどこかで安全に保管されているというオチに違いない。
さては東京へ来る前、実家に置き忘れてきただけなんじゃないのか〜?
だとしたら、私は半年以上もそれに気づかなかったことになりますが、他に考えようがないじゃないですか?
だから電話をしたんです。
もちろん、実家へ。
警察への通報など後回しです。
だが、いくらコールしても出ない。まったく反応がない。
母上殿の携帯にもかけてみますが、出ません。
仕方なく、泥棒が入ったかもしれない部屋で、夕飯を作り、掃除をしながら、何度もかけ直すのですが反応がない。
……このとき、ようやく掃除なんかしたら、犯人が残した痕跡まで消し去ってしまうのでは? と気づきましたが、とりあえず気にしないことに。
そこへ。
ようやく着信に気づいた母上殿が、電話を掛け直してきましたよ。
もう、貴女がなかなか電話に出ないおかげで、掃除までしてしまったじゃないですか! 私は一言、文句を言ってやろうと携帯をとります。
私「今、どこにいるんですか!? 何度も電話したというのに!」
母「実は今、北海道やねん」
私「は?」
私の混乱とは裏腹に、母上殿はやたら上機嫌ですよ。
母「お父さんと一緒に」
まったく貴女の息子が大ピンチだというのに、今さら親父とラブラブ旅行中とは……
微笑ましいと思うと同時に正直、ちょっとキモい。
私「まあ、そんなことよりかくかくしかじかで部屋に通帳と印鑑がないんですよ。ひょっとして、そっちに置き忘れてませんかね?」
母「はあ? あるわけないやろ。
それは盗まれたに違いないで! 間違いないわ」
旅行先だというのに母上殿はやたらはっきり断言してきます。
私「いや、でも……」
母「ええから一刻も早く
警察に電話しなさい!」
私「は、はい……」
珍しく母上殿が正論を言っています。
仕方がないので、いよいよ警察へ通報することにした、籐太でした……つづく。 |
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2006/07/20 |
7月22日(土)。
『AYAKASHIの原画集』が発売されます。
私、籐太もほんの少しだけインタビューに答えていたりしますので、興味のある方は是非に。
さて……
ある晩、部屋に帰ると鍵が開いていた。
しかも通帳と印鑑が消えている。そんな危機的状況を報告してから、すでに1週間以上が立ちましたね。
当然、今回もその続報ですよ。
まあ、とにもかくにもやっと警察に電話をした。
応対に出たのは、年配の男性。婦警でないのが不満だが、とりあえず状況を説明。
「かくかくしかじかで、部屋に帰ったら通帳と印鑑がなくなってたんですよ、ガハハ」
このとき、私は妙にハイテンションになっていた。
「お兄さん、それは空き巣だよ」
そんな私をたった一言で現実へ引き戻す、警察のおっさん。
とにかくすぐに捜査員を派遣する、と言って電話は切れました。
そして、10分後――
捜査員の方が到着しましたよ。
屈強な大男が10人ほどな。
時刻は深夜1時。
車三台に分乗してきた彼らが慌ただしく駆け込んで来るや、ただならぬ気配を感じてか、ボロアパートは騒然となりますよ。
近所迷惑も甚だしい感じですが、そんなことは言っていられません!
とはいえ、こんな四畳半の部屋にこれほどの大人数でやって来るとは……中には鑑識っぽい人まで混じってます。
正直、アパートの住民より多いです。
想像以上に、大変な事態へ発展し、思わずたじろいでしまいます。
そこへ捜査員の方が、まず盗られた通帳からお金を引き出せないようにストップさせるよう言ってきました。
なるほど、と思いつつ、それ専用のフリーダイヤルを教えてもらい、携帯を手に取ります。
そのとき突如として、母上殿から電話が!
いったいこんなときになんの用だ、と思いつつ、一応、出てみますよ。
母「今、調べたんやけどな。
通帳止めてもらうための電話番号があるから、とりあえずそこへかけなさい」
私「いえ、今、それを警察の方から聞いて、かけようとしてたところですよ?」
母「そうなん?
じゃあ、とりあえず電話番号を言うわ」
私「ですから知ってますよ! 今、そこへかけようとしてるんです!」
母「わかってるわかってる。
それでな、0120……」
私は電話を切った。
そうして、どうにかこうにか通帳をストップし、その間に捜査員の方達は、足跡、指紋、鍵穴の中のピッキング跡がないか、一通り調べ終えていました。
ただ、通帳は止められたものの、実際に引き出されているかどうかは不明。
本人が直接、窓口まで行かない限りは教えられないんだそうです(個人情報保護のため)。
こうして、深夜に大騒ぎを起こし、アパート住人に白い目で見られつつも、事件は翌日に持ち越されることに……という辺りで、つづく。 |
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2006/07/26 |
ティーパックとTバックは似ている、籐太です。
アパートの部屋から、通帳と印鑑が盗まれた翌日。
私は、犯人によって現金が引き出されていないか確認するため、直接、郵便局へ乗り込みました。
それでは空き巣編、最終章です。
まあ、今までさんざん引っ張ってきたので、とりあえず結論だけ述べておきます。
通帳から現金が引き落とされたことは、過去3年の間、まったくなく、今回の件での被害総額はゼロ円でした。
一人大騒ぎし、皆さんには大変心配をかけたようで、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
実を言うと、警察を呼んだ時点で、ドアの鍵にピッキングの痕跡はなく、単なる鍵のかけ忘れである可能性が非常に高かったことがわかっておりました。
また、最近の空き巣は、現金よりもパソコンやプレステなどの換金性のある電化製品を盗んでいくケースが多いらしく、それらに目もくれず、足の着きやすい通帳だけ盗っていったのは奇妙だと、警官の方にも言われていました。
どうやら、私の早とちりであったらしいのです。
ほんと、申し訳ない。
まあ、何はともあれお金を盗られていなくて本当に良かったです。
やはり、私のように善良な市民からお金を盗むような輩はこの世にいるはずがありませんよ、あははははは。
……ただ、一つだけ疑問が残りました。
俺の通帳と印鑑は
どこへ行ったのか?
盗まれたわけではない。
なのに何度探しても、部屋の中にすら、ないのです。
通帳は再発行してもらえることになったものの、なんとなく、もやもやとした日々を送っていたある日のことですよ。
母上殿から一本の電話が入りました。
そういえば、空き巣の件がどうなったのか、その後、報告をしていませんでした。
きっと、私のことを心配したのでしょう。
私は通話ボタンを押し、どうも空き巣の件は勘違いだったらしいということを告げます。
すると、母上殿は言いました。
母「ごめん
あんたの通帳、
私が持ってたわ」
衝撃……
犯人は母上殿だったんだよ!
過日、警察の捜査員を10人も投入して、無駄骨を折らせた挙げ句、国民の税金を無駄にしたこと。
深夜のアパートを騒然とさせたこと。
多数の方達に迷惑と心配をかけたこと。
さらには、母上殿がやたらと「それは盗まれたに違いないわ」と断言していたことが思い出されます。
母「いやあ、盗まれてなくてホンマ良かったな」
無駄にうれしそうな母上殿の声を聞きながら、私も1秒前までそう思っていた、と言いそうになるのを必死に堪えます。
なぜなら、私もまた半年以上もの間、通帳を持っていないことにさえ気づかず生きてきたからです。
できることなら、生涯気づかずに人生を終えたかった。
そんなことに血の繋がりを感じつつ、家族の絆を強めたところで、この話はもう二度としないと誓う、籐太でした。 |
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