2006/06/04 |
6月になり、少しヒマになりました、籐太です。
少々、遅くなりましたが、とりあえず5月まとめ、行ってみましょう。
一応、ネタバレ注意です。
▼書籍
○イン・ザ・プール
作:奥田英朗
人に借りて読んだ、頭のおかしい精神科医の話。
かなりお奨めです。
そのうちネタにすると思うので、感想は保留。
○マリア様がみてる レディ、GO!
○マリア様がみてる バラエティギフト
作:今野緒雪
比較的どうでもいい展開が続きますが、さくっと読めるのでついつい読んでしまいます。
○お留守バンシーA
作:小河正岳
すでにネタにもしているので真面目に……
普通の話を普通に高いレベルで仕上げている作品。
ほぼ確実に3巻も買うと思います。
お奨めです。
○屍鬼(一)
作:小野不由実
全5巻の第一巻。序盤の眠い展開には辟易しましたが、中盤以降、物語が加速していくとおもしろくなっていきます。
このままでは村が全滅する……というところで、第二巻へ続く辺りが憎いです。
○魔法のメイドの美沙都さん
作:真慈真雄
エロ小説です。
それ以上の説明など不用だと思うので、以上で。
○姫剣士ヴァイオレットラビィ 満月の罠
作:山本沙姫
これもエロ小説です。
文句あるか?
○サムライガール
作:みかづき紅月
さらにエロ小説です。
いいんです、私はエロい人ですから。
○まままま
作:さかき傘
今月読んだエロ小説の中では、一番、エロかったと思う。
つーかキャラの作り方がうまい。
というわけで、今月はエロ小説4連発で締め。
▼マンガ
○NANA 1〜11
作:矢沢あい
話題の少女マンガを今さら、読む。
確かにかなりおもしろい。
ただ、私は一つ気づきました。エロゲーでは、女性キャラが主人公のことを好きになる理由がけっこういい加減だったりするんですが、少女マンガでは逆。
女性キャラは基本的に何をしても許され、男キャラは惚れさせる行動をしなくては存在を許されない。
なんていうか、エロゲーよりはリアルだと思う。
ちなみに私が好きなキャラは、トラネスのレイラ。
○へうげもの 1〜2
作:山田芳裕
戦国時代を違った視点で描く怪作。
主人公は美術品の収集をしてる場合じゃないと思う。だが、それがいい。
○妄想少女オタク系
作:紺条 夏生
ありそうでなかった、腐女子を主人公とした少女マンガ。
お話も意外とちゃんと読める内容で驚いた。
○悪鬼御用ガラン
作:山口貴由
シグルイの山口先生が昔描いていた作品。
2ページ毎に変態が登場して、2ページ毎に虐殺されていくという頭がどうにかなりそうな作品。惨殺ペースは徐々に落ちるとはいえ、偏った思想が散見される。
そして、ラスト。すべてが終わった後、最後の1ページを黒ベタ白抜きの文字で、「この作品は私の心そのもの」だと認めてしまう作者。
作者自身が一番の変態だと宣言してしまう、男気がたまりません。
◎総括
5月読んだ書籍は9冊。
今年読んだ書籍は、これで61冊です。
ていうか、9冊中4冊がエロ小説だという辺り、我ながら何をしてるんだ、という気がしますが、大好きなんだから仕方ないだろうと主張しておく。
ちなみに今月読んだ本の中でお奨めはダントツで「イン・ザ・プール」。次点が「お留守バンシーA」ですかね。
どちらも買って損はしないと思います。
んでは、6月も眉間にタテじわをよろしく! という感じで、籐太でした。 |
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2006/06/09 |
先週末のこと。
下北に夏服を買いに行ってやりましたよ、籐太です。
正直、私のようなアキバ系にとって、下北と言えばマンガ『ホーリーランド』でヤンキー狩りが暴れている場所、という暴力的なイメージしかありませんが、実際にはおしゃれなお店が数多く立ち並ぶファッションの街という感じですね。
私は例によって、スッチー編でも専属コーディネーターになってもらった、幸せ夫婦と一緒に出かけたわけですよ。
そして、あちこちのお店でさまざまな服を試着しまくり、ファッションショーを開きながら、これだと思うものを数点購入してきました。
ちなみに……
「これ被ったら、シナリオライターっぽいで!」
とそそのかされて買った、仮面ライダードレイクのようなハンティング帽もこの中に含まれます。
そうして、無事買い物を終え、三人で飲み屋に入ったわけですよ。
そこで突然、幸せ夫婦・嫁のほうが言いました。
「あんた、スッチーとはどうなったん?
うちのお母さんが気にしてたで」
ちょっと待ってください。
何か凄くイヤな予感がします。
君はしょっちゅう母親に私のことを話してるんですか? それともまさか……?
「いや、違うねん。
実家のパソコンにあんたのサイトをお気に入りに登録してたら、お母さんが勝手に見ててな。
しゃあないから、(俺の本名)のサイトやって教えてやったねん」
やっべええ
まさか、友人の母親に視姦されていたとは……なんで、そんな中途半端な地雷を設置するんですか!
思わず、過去ログを見て、最近、おっぱいとかチ●チ●とかうんことか書いてないか、確認してしまいましたよ!
だいたい君の所のお父さんと私のお父さんは知り合いじゃないですか!
私が家族の恥部を赤裸々に綴っているのも、すべて見られてるってことですよ! おかんが天然なのも、弟が乞食なのも、すべて知られたってことですか?
それどころか、君達の結婚式の話をさんざんネタにしたのもばっちり見られてたってことかあああ!
お願いします
これを見ている幸せ嫁のおばさ……いえ、そこの三児の母とは思えぬ美人のお姉さん!
このサイトの存在も、私の仕事も両親には秘密にしてください。
でないと、俺が自殺する。
ちなみに、服を買いに行ったのはスッチーをデートに誘うためです。
この件に関しては、これからもときどき報告しますので、どうか……どうか、親同士のネットワークを使うのだけは勘弁してクダサイ。
それでは……奴隷の如く、平身低頭する、籐太でした。 |
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2006/06/12 |
なんだか最近、腹がでっぷりしてきました。
これが噂の中年太りか……籐太です。
『イン・ザ・プール』という小説があります。
著者は直木賞作家・奥田英朗先生。
簡単にストーリーを紹介しましょう。
ネタバレ注意です。
精神科医・伊良部の元を訪れる患者達を主人公とした短編集。
表題にもなっている、イン・ザ・プールでは水泳依存症にかかった中年男が主人公。
他にも、勃起継続症の男。
携帯依存症の少年。
自意識過剰のモデル。
強迫神経症のルポライターなどが登場します。
精神科と聞くと、なんとなく重い話を想像しがちですが、医師・伊良部が登場した時点で、その思いこみは打ち砕かれることでしょう。
とにかく、この人、普通じゃないです。
患者が来るなり、「いらっしゃーい」と桂三枝のような甲高い声で出迎え、症状を聞くより早く、とりあえず注射。
もちろん、治療にはまったく関係なく、ただ単に伊良部が注射されているのを見るのが好きというだけです。
問診が始まれば、無論、次々ととんでもないことを言い出します。
とりあえず、イン・ザ・プールの患者が水泳依存症にかかったのは伊良部のせいです。
さらには伊良部自身まで水泳依存症にかかり、二人でプールを梯子し始めます。
……もちろんこの時点で、治療どころではない。
続いて、勃起継続症(陰茎が勃起したまま、縮まなくなる病気)にかかり、いったいどうすれば? と悩みを打ち明ける患者にはいきなり金玉を蹴り上げ、ショック療法だと言い張ります。
さらに、常に誰かに見られてる気がするというモデルの自意識過剰を悪化させたのも伊良部なら、部屋を出るとき火事が怖くて何度も灰皿を確認してしまい、外に出られなくなった強迫神経症の患者には「それじゃあ、ガスの元栓も気になっちゃうね」と言って悪化させたのも伊良部です。
ところが、さまざまなトラブルが起こるうち、気がつくとほとんどの患者は平癒してしまいます。
強迫神経症の人は治りませんでしたけど。
まあ、医師自身が精神病という荒唐無稽な作品ではありますが、個々の患者が抱える悩みや問題というのが非常に身近なんですよね。
大人になって誰からも叱られなくなり、気がつくと自分以外正しい人間はいないと思いこむようになったり……
ここは怒らなきゃいけない場面だというときに怒れずストレスが溜まっていったり……
なんとなく携帯が手放せなかったり……
自分の行動を誰かに監視されてるような錯覚が、どんどん大きくなっていったり……
火元が気になり、部屋を出てからすぐ戻ってきて、何度も確かめてしまったり。
誰しも一度はそういう経験があるのでは? という所に病気の原因があって、精神病という自分と関わりがないと思いがちなテーマを日常的かつユーモラスに描いています。
よほど人気があったのか、続編『空中ブランコ(直木賞受賞)』と『町長選挙』も出版されています。
ヤングチャンピオンでは、マンガ版も連載されているそうですよ?
そういえば、同じ奥田先生の作品では、『サウスバウンド』も死ぬほどおもしろかったですね。
いっそ奥田先生の作品をすべて集めてみようかしら? と思う籐太でした。 |
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2006/06/18 |
先日、ダイエットのため、ジョギングをしてみました。
結果――
三日経った今も筋肉痛が取れません、籐太です。
『電波大戦』という本があります。
著者は本田透先生。
小説ではなく、オタクは恋をしてはいけない、という教えを広めるために書かれたアキバ系のバイブルです。
内容を簡単に説明するなら、現実の女がいかに狡猾で恐ろしく、そして妄想の女の子がいかにかわいくて素晴らしいかをオタク界の著名人達が語り合うというもの。
特に滝本先生が残した名言――
『人間彼女も脳内彼女も、同じ彼女』
には、目から鱗が落ちる思いでした。
……そうだったのか。
どうやら私は今日まで勘違いをしていたようです。
現実の女性もエロゲーのヒロインも、実は同等の価値しかないと、この本が教えてくれました。
しかもエロゲーは8800円で買える上、中古屋で売れますが、現実の女性にそんなことをすれば慰謝料を要求されるでしょう。
なら、エロゲーでいいじゃないか!
私もようやく気づくことができました。
ありがとう『電波大戦』!
これからは私も一オタクとして恥じない生き方をしていきたいと思います。
まあ、なんでこんなことを言い出したかといえば……
スッチーに送ったラブメールに返信がありません、察しろ。
……籐太でした。 |
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2006/06/24 |
女にモテるにはやはり筋肉じゃないか? と考え、腹筋を始めてみました、籐太です。
先日、銭湯に行ったときのことですよ。
その日は行きつけの銭湯が定休日だったので、いつもと違うところへ行ったんですけどね、そこでまあ
……出た。
何が出たかと言えば無論、ホモがだ。
私は電気風呂に入っていたんですけど、隣の薬湯にいたわけですよ、筋肉の塊のような大男が。
しかも目が合った。
瞬間、にやりと笑ったホモは言いました。
ホモ「そこ、ビリビリするだろ?」
……どういう意味ですか?
そりゃあ、電気風呂に入ってるんですから、びりびりはしますよ?
でもね、俺はこの時点で確信してたわけです。
長年の経験から、こいつはホモに違いないと……
そう思うと……
「ビリビリするだろ?」
というセリフにいろんなことを想像して、マジ怖いんですけど……
しかもこのホモ、マッスルなだけではなく、まだ6月だというのに物ッ凄い日に焼けてるわけですよ。
正直、身の危険を感じた。
だから、「はあ、そうですね」と言って、適当に受け答えし、風呂に入ったまま、ひたすら目をつぶって寝たふりをしましたよ。
すると、どうですか!
ホモ「最近、この辺に越してきたんだけどさ……」
と、気にせず話しかけてくるんです。
ていうか、妙に声が近い。まるで耳元で話しかけられてるんじゃないかってくらい、近いの!
慌てて目を開けると、いるんです。
隣の浴槽に入っていたはずのホモが、電気風呂に……つまり私のすぐ横に!
ヤヴェエエッ!
無論、風呂場のことなので、お互いに全裸である。
だというのに、ありえないほど近距離にマッスルで色黒なホモがいるわけですよ!
別の意味でびりびりしてきた私は、もちろん即行で風呂屋を後にしました。
そして、あの風呂屋には二度と行かない。
……ていうか、この辺に越してきたって、やっぱり近所に住んでるという意味ですよね?
早く仕事を終えて、一刻も早く地元に帰りたいと願う、籐太でした。 |
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2006/06/29 |
意を決して、スッチーをデートに誘ったところ、あっさり断られました、籐太です。
……週末も仕事なんだってさ。
なにはともあれ、とりあえず6月のまとめ、いってみましょう。今月、読んだ書籍などを紹介します。
一応、ネタバレ注意です。
▼書籍
○屍鬼(二)〜(五)
作:小野不由実
先月に引き続き、屍鬼です。
かなり長ーーーーーーいお話なのですが、3巻辺りから急展開。ただ5巻の途中まで、ずっと敵サイドに押されっぱなしなのでストレスが溜まるかも。
その分、ラスト一気に逆転していく展開は爽快とも言えます。が、そもそも善悪で区別できるような単純なお話ではないので、いろいろと考えさせられる感じですね。
個人的にはお奨めですが、万人が楽しめるかは微妙。
○フルメタル・パニック! 戦うボーイ・ミーツ・ガール
作:賀東招二
おもしろいとは思いますが、話は超展開気味か。
アニメ(ふもっふ)ほど突き抜けた感じもない。
作者はかなりの軍オタと思われる。
その辺りで楽しめる人には、お奨め。
○電波大戦
作:本田透
以前にも紹介した本。
「人間彼女も脳内彼女も同じ彼女」と説き、オタクは独身を貫くべきという思想書。
○駿河城御前試合<新装版>
作:南條範夫
マンガ『シグルイ』の原作。
読んだ瞬間からネタにしたくて、たまらなくなってしまいました。これはいろんな意味で凄い。
○萌えよ! 戦車学校
文:田村尚也
イラスト:野上武志
なんでもかんでも『萌え』とつければいいってもんじゃないぞ、と思いつつもついつい購入してしまった。
だが、意外にも資料性高し。
ただし軍事略語をがんがん連発するのと、ページ数の関係か説明がはしょられてると感じる部分も多い。
ある程度、知識のある人が知識の確認をするには、ちょうどいい感じではないかと。
○ゼロの使い魔
作:ヤマグチノボル
作者がエロゲーのライターというのが気になって購入させていただきました。
……やはりラノベというより、エロゲーっぽい。特に主人公が。
ちなみに私が好きなキャラは巨乳……微熱のキュルケ。
○図解ハンドウェポン
作:大波篤司
銃器に関する概略的なことは学べるが、専門的なところには踏み込まない。
読むと逆に、より専門的な本が見たくなります。
○萌えわかり! 自衛隊 ビジュアルガイド
作:堀場亙
萌えないし、わからない。
載っているのも兵器のスペックと自衛隊員の制服(女子限定)なので、資料としても使えない。
戦車学校が意外とちゃんとしてたので、つい買ってしまった。今は反省している。
○ダーリンはアキバ系
作:里中ミキ
一般人女子から見たオタクというのが気になって購入。
ああ、なるほどなあ、と思わせつつも、なんだかほんわかする本。
▼マンガ
○NANA 12〜15
作:矢沢あい
だんだんと展開がぐだぐだに……
できれば、後1、2巻くらいで終わって欲しいですね。
◎総括
6月読んだ書籍は12冊。
今年読んだ書籍は、これで73冊です。
ちなみに今月のお奨めは小野不由実先生の『屍鬼』です。めちゃ長いんですけど、お話としてきちんとまとまっているのと、基本的な構成レベルが非常に高い。
生きることの残酷さと美しさを見事に描ききった傑作。
ただ上にも書いたように、万人受けはしなさそうですが……
それでは、水道管がつまったので自力で修理中の、籐太でした。 |
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