2006年04月


2006/04/03

 こんな画期的な飲み物がこの世にあったとは……籐太です。

 とんでもないジュースに出会ってしまいました。

 その名も――











 乳酸菌飲料






無炭酸コーラ・レモン』


 はっきり言う。


 意味がわからない

 いや去年発売されて話題を呼んだ、無炭酸コーラのパワーアップ版だということはわかる。

 でも、なんなんですか?

 無炭酸なのにコーラ
 しかも乳酸菌飲料

 その上、レモン


 もうね何がしたいんだか、全然わかりませんよ。

 そのうち、『ダイエット無炭酸コーラ』でも発売する気なんでしょうか?
 『無炭酸コーラ・ブルーなんて発売された日には、もう最悪でしょう。


 だいたい無炭酸じゃ、コーラとは呼べないのでは?

 でも、その理屈で行くと、炭酸が抜けたコーラはコーラじゃないということになってしまうし、コーラ味のアメとかはどうなるんだとか?

 そもそもコーラの定義ってなんなんだ?



 そんな心の底からどうでもいい疑問を芽生えさせてくれる、無炭酸コーラ・レモン。


 もちろん、私は購入して爆飲
 金をドブに捨てたような気分を味わいました。






 え、味? どんな味かって?


 そんなことを聞いてどうするんだ? って感じですけど、まあいいです。

 味なんてまったく名前の通り、炭酸の抜けたコーラに牛乳とクエン酸を混ぜたみたいな味で、とってもおいしかったです。本当ですよ?


 そんな『無炭酸コーラ・レモン』皆さんにも是非、飲んで欲しいと思う、籐太でした。


2006/04/06

 徐々に暖かくなってきた今日この頃、いったいいつコタツを片づけようかとタイミングを計っている、籐太です。


 こないだ銭湯に行ったときのことですよ。

 湯船に浸かって暖まった後、さあ、そろそろ身体でも洗うかって感じで立ち上がるじゃないですか。


 すると肩に長さ30センチほどもある、まるでチン毛のように縮れた毛が絡みついてたわけですよ。


 なんなんだ、これは? と思いながら、洗い場に行くと……いた

 頭部から無数のチン毛を生やした男が、頭を洗ってるじゃないですか。



 お前の頭から生えてるチン毛がオレの身体に絡みついただろうが、と文句を言ってやろうかと思いましたが……

 その隣にはなぜか、スキンヘッドの男が頭にカミソリを当てて剃毛しています。


 さらにその奥には、ピンク色のモヒカンがやはり側頭部の毛を剃っています



 こいつら……いったい、なんの集団だ?




 もっともそれを直に問いただす勇気などあるはずもなく、結局、それは謎のままでした。

 あとどうでもいいですけど、濡れたモヒカンというのは、なんていうかとても寂しい感じがする、籐太でした。


2006/04/12

 すでに先週のことである。

『桜舞う4月、オレはスッチーと再会した』


 というわけで、スッチー編第二弾を開催したいと思います、籐太です。


 一応、語るまでもないと思いますが、前回までのあらすじ――

 俺は、人生の総てを賭けて、スチュワーデスと合コンした。
 何も起きなかった

 オワリ。



 だがしかし、この悲しすぎる結果は始まりに過ぎなかったわけですよ!

 友人の結婚式に、スッチーも参加することが発覚。


 私は結婚式前日より、滋賀の実家に帰省して、運命の日に備えることにしました!



 夜、この偉大な野望など知らない母上殿が、新幹線で帰ってきた私を車で迎えに来てくれます。


「夕ご飯、作ってあるし」

 母上殿は、そう言って微笑んでいますが、私の脳内は、どうやってスッチーをGETするかで一杯です。

 とはいえ、一応は我が母。相手をしないわけにはいきません。

私「それで、何を作ってくれたんですか?」

母「豆ご飯作ったねん、豆ご飯」

私「ふぅーん、豆ご飯ねえ……」

母「……」

私「……」

母「……」

私「え? 他はないんですか?」

母「うん、グリーンピースが入ってるねん」

私「いや、だからそれは豆ご飯の話ですよね? おかずは!? おかずはないんですか!?」

母「今な、豆が旬なんやって、インゲン豆の

私「グリーンピースじゃないの!?


 なぜ、母上殿はそんなにも豆ご飯に執着するのか?
 ホント意味がわかりません




 ていうか夕飯は、豆ご飯しかないのか?


 それだけじゃ、とてもスッチーを落とすだけの体力はつきませんよ!

 母上殿があまりにも相変わらず過ぎて、辟易しつつも帰宅すると、今度は父上殿が私を出迎えます。


 父上殿は、体重0.1トンを超える巨漢系。ちなみにあだ名は焼き肉です。

 そんな父上殿が、なぜかハタヤマスリッパを履いてるじゃないですか!?


 いったい何を考えてるんですか、この焼き肉は!

 しかも、その類い希なる0.1トンの体重のためか、2センチはあったはずのスリッパの底が、たった3ミリになってるの。
 もう、ぺったんこですよ。

「このスリッパ、あかんな。すぐペラペラになってもうたわ、がはは」













 頼むから……







痩 せ て く れ






 そんなこんなで家族に翻弄されつつも、翌日の戦いに備えて早めに就寝する、籐太でした。


 つづく


2006/04/18

 来月、ついに『お留守バンシー』の二巻が発売されるようです。
 買わねば…… 籐太です。



 というわけで、『俺とスッチー2』の第二回。

 その日は、友人二人の結婚式なんですよ、結婚式
 しかも、神前結婚なので、教会ではなく、神社で行われるわけですよ。

 俺とスッチーは、そこで再会を果たす予定なのです。

 前日から、実家で待機していた私は、着慣れない礼服に身を包みます。

 そこに父上殿が、先に出社していきますよ。

「行ってくるわ」

 と言う父上殿の足下には当然のようにハタヤマスリッパ

 上は、ダブルの背広
 足下には珍獣


 正直――
 逝ってこい、て感じではありますが、顔には出さず、紳士的に送り出します。


 さて、私もそろそろ式場へ向かわなくては、というとき、ふとベルトがないことに気づきます。

 母上殿に聞いてみると……

「あんたのベルト、弟(乞食)が持っていったわ」

 と言うのである。
 そして、代わりに渡されたのが父上殿のベルト


 前回も書いたように、父上殿の体重は0.1トンを超える重量級。

 バストもウエストもヒップも1Mオーバー。
 モビルスーツで言うと、カプールのような体型をしています。

 どちらかというとガリ系オタである私には、明らかにデカ過ぎです。
 しかも、そのベルトは根本をネジで留めているタイプ
 長さの調整した後、さらにネジを通す用の穴を自分で開けなくてはならない

 仕方なく、錐を使い、大急ぎで穴を開けます。
 だがネジの口径がでかいため、なかなかうまくいきません。


 ちなみにスッチーは、式だけ出て、その後の披露宴には参加しません
 それに神前結婚のため、遅刻したら途中で入ることはできませんよ。

 つまり、遅刻=スッチーとの再会は不可能


 式の時間が迫る中、私がいかに必死であったかは筆舌に尽くしがたい。

 その甲斐あってか、ついにベルトにネジを通すことができましたよ。今なら、間に合う

 そこで母上殿が言いました。








「ごめん、ここに短いのあったわ

「…………」


 俺の努力は無駄でした


 そんなトラブルに巻き込まれつつ、スッチーに会うべく、式場へ向かいます。


 ところがここでまたもトラブル発生ですよ。

 その日、が満開。行楽シーズン真っ只中。
 当然、人出も多く、駅の切符売り場に100人以上並んでいます

 こんな日に結婚式をやるなんて、幸せな奴らだぜ、などと思う余裕さえなく、電車を降りた後、猛ダッシュで神社へ

 結婚式のためではなく、スッチーのために俺は走った。

 元陸上部の俊足を生かし、神社に駆け込んだわけですよ。鼻息荒く、汗だく状態で


 そんな私に、式場の受付に立つおばさんは、にこやかに告げました




「もう結婚式が始まってるので、外で待っていてください

「え?」

「一足違いでしたね」

















えええッ!?



つづく


2006/04/24

 大変だ。
 スリムズボンをはいたまま椅子に座ると、腹の肉がはち切れそうです。ダイエットせねば……籐太です。


 さて、シリーズ『俺とスッチー2』の第三回ですよ。


 一応、今までのあらすじ――

 友人の結婚式で、再会することになった俺とスッチー。
 だが式に遅刻した私は、結婚式場で閉め出されてしまったのです。
 おかげで、スッチーと会えない! ついでに、友人の結婚を祝ってやることもできなくなってしまいました。

 いったい、どうすれば!?


 ある意味、人生最大の危機
 とはいえ、何ができるというわけではありません。

 同じように遅刻してきた友人、数人と一緒に式が終わるのを虚しく待ちましたよ。


 しかし、神は私を見捨ててはいなかった

 式が終わった後、なんと親族の写真撮影会があることがわかりました。
 それに友人一同も参加できるというじゃないですか。

 まあ、考えてみれば当たり前なんですが……

 そこでスッチーと、お話をすることができますよ。そして、今度こそ! 今度こそ、携帯のメアドTEL番を聞き出してやります

 そして……そして、式が終わり……
 俺は……俺は、ついにスッチーと再会した!

 彼女は、私のほうへゆっくりと歩いてきます。
 高鳴る鼓動を抑えながら、私は……


「やあ、籐太くん!」

 そこへ気さくに声をかけてきたのは、なんと新婦の父
 スッチーに声をかけようとした私の出鼻を見事に挫いてくれます。
 正直、新郎とでも話していてくれ、と思わないでもないですが、この方は本なども出版しており、個人的にも興味があったため、ついつい会話が弾んでしまいます。

 そこでふと、スッチーのほうを見ると、どこかで見たことある顔にそっくりな男(たぶん新婦の弟です)が、彼女と楽しげに話してるじゃないですか!

 野郎……



家族ぐるみで妨害か!?



 だが、このままでは終われない! 私は、新婦父を振りきり(ごめん)、スッチーが新婦弟から離れた隙に声をかけて、見事、強奪(ざまあみろ!)。

 ついには、スッチー&俺と新婦&新郎、という写真まで撮影してやりましたよ!
 ……二人っきりじゃないのは、まだ仕方ない。



 さあ、後は本日の目標。TEL番&メアドをGETせねばなりません。

 しかし、ここで脳裏によぎるのは、以前、別の女の子にメアドを聞いたときのこと。

 その子とは中学・高校と六年間も同じ部活で過ごしていたのですが、携帯の番号とか全然知らなかったので、教えてくれと言ったわけですよ。

 彼女は微笑みながら「必要ないやろ?」と言ってくれました。


 もし、スッチーに「教えてもいいけど、かけないでくださいね」なんて言われた日には、自殺ものです

 それでも勇気を振り絞り「携帯の番号教えてよ」と言ったわけですよ。
 するとスッチーは……


「いいよ。メールアドレスも教えるね☆













 あの……






プロポーズしても
いいですか?



 こうして、紆余曲折の末、目的は達成されました。

 おめでとう、俺! よくやった俺!


 友人一同には悪いけど、次に結婚式を挙げるのは俺です


 というわけで、後日談へ続く……






戻る