2005年12月


2005/12/21

 未だネット環境が整わぬため、マンガ喫茶からの更新になります、籐太です。

 まあ、もちろんこの1ヶ月弱の間、様々なことがあったわけですよ。

 実家滞在中の珍事とか。

 引っ越しに際して、東京・大阪間をバイクで爆走。冬空の下およそ7時間、生身のまま時速100kmで走ると人間の身体にどういった変化が起きるのか、とか。

 もちろん、東京に移ってからも様々なことがありました。


 そうそう、最近『AYAKASHI』の公式サイトにて、私と相棒のじんべえ氏でお送りするアヤカシ回顧録というSSの連載が始まりました。

 ゲームをプレイした方でないとわかりにくい内容になっていますが、興味のある方はご一読下さい。



 ……ていうか、本サイトでは1万ヒット記念SSさえ、まだ発表してなかったりしますけど。
 それはその……ちゃんとネット環境が整ってから、ということで。



 さて、以前の日記でも書いたように、私はスチュワーデスと合コンします

 一部の方々から、うるさいほど続報を待ち望む声が聞こえてくるので、とりあえず、この件から処理していこうと思います。

 まず、合コンの日取りが決まりました。
 決行は12月25日クリスマス

 私の中でクリスマスと言えば、毎年、全国のカップルに呪いをかける日でしたが、今年は違います。

 場所は大阪
 ちなみに私の現住所は東京です。仕方がないので、当日、高速バスに乗って大阪入りの予定です。
 他の参加者とは気合いが違いますよ


 まあ、ぶっちゃけ皆さんは、私が玉砕してやっぱりクリスマスはカップルを呪う日だったという結論に至ることを期待してるんでしょう。

 だが残念ながら、そうは問屋が卸しませんよ。
 なぜなら私は本気だから

 この話を聞いた友人の9割以上から『絶対無理というお墨付きをいただいてようとも関係ない。

 今年のクリスマスこそ、幸せになってみせます




 というわけで、これからしばらく眉間にタテじわは

『俺とスッチー 〜決戦はクリスマス!』編

 に突入したいと思います。


 ……失敗の許されないミッションに、早くも緊張しています。


 とりあえず、今すぐスッチーもののAVでも借りてイメージトレーニングするべきだろうか?
 1週間ほど悩んだ挙げ句、それははしゃぎすぎだ、と自制した私の驚異的理性に惚れさせればいいと結論した、籐太でした。


2005/12/25

 先日、マンガ喫茶から更新したときのこと。
 データをアップするだけなので、30分で帰るつもりだったのに、ついついエロ動画をダウンロードしまくってしまい、気がつくと延長料金を取られていました、籐太です。


 いよいよ明朝、東京を発ち、大阪へ向かいます。
 なにやら全国的に凄まじい雪らしいのでバスが止まらないか、微妙に心配です。

 まあ、豪雪ごときで私を止められるとでも思ってるのか? って感じですけどね。

 さて、例年通りやたらと発情したカップルが街中を徘徊する24日が終わりを告げました。
 私にとっての本番は今日25日。

 この合コンで客室乗務員をGETするべく、勝負服を買ってきましたよ!


 一人では不安だったので、友人から男女一人ずつ私の専属コーディネーターとして、ついてきてもらうことにしました。

 ちなみに、二人とは10年来のつきあいであり、この合コンの仕掛け人も彼らです。
 ついでに言うと、この二人はラブラブ恋人同士だったりします。


 出発前、まず私のファッションセンスについて、いろいろ指摘をしてもらうことにしました。
 悪いところがわかっていないと良くするのは難しいですからね。
 ではどうぞ……




「うーーん……とりあえずヒゲは剃れ
めがねが陰気
「籐太って、いつも運動靴だよね
「前から言おうと思ってたけど、そのぼろい鞄、捨てたら?

 ……もう言いたい放題です。

 結論――
すべてがダメ


 さすがにショックを感じずにはいられません。
 ……あなた達は今まで私をそんな風に見ていたんですね


 しかし、落ち込んでばかりはいられませんよ!
 欠点は改善すればいいだけです。


 そこで二人に連れられるまま、ブランドショップへ!
 ぶっちゃけ、物凄い勢いで場違いだ

 とりあえず、その店で1万円くらいするシャツを購入。
 さらに2万くらいのジャケットも別の店で購入。
 靴もカジュアルなものに買い換えた。
 後、金がなくなったので、ズボンはユニクロで2000円のを購入した。
 もちろん、当日はこれでいく


 ちなみにどうでもいいが、ズボンを買うときが、一番苦労した。
 ユニクロに入るや「他の服と組み合わせないと雰囲気がわからない」と言われ、それもそうだと思った私はおもむろに試着室に入ります。
 ユニクロの試着室でユニクロ以外の店で買った服に着替える、俺

 さらに二人は、私がベストだと思ってるサイズより、2つも小さいズボンを持ってきて、試着するよう言います。


「ズボンはできるだけ細いのをはくほうがおしゃれだ」

 と、説得され、とりあえずはいてみることに。

 確かに……はいてみると2サイズ小さいだけあって、スリムに見えます
 もっとも、2サイズ小さいだけあって、正直、ビチビチだ。
 ていうか致命的なまでに股間がもっこりしてる

 しかし、いくら私でも店内でそんなことを説明できるはずもありません。

「いや、これはヤヴァイんじゃないかなあ……すごくきついし」

 と言う私に、女友達のほうが……

大丈夫や! ズボンは伸びるから、はいてるうちに慣れる」

 と説得してきます。
 さて、女にはわからない苦しみをどうやって説明すればいいんでしょう?
 紳士を自認する私が、こんな場所でチ●コとか、もっこりとか言うわけにはいきませんよ。

 2秒ほど考えた末、私は言いました。


「股間が全身タイツをはいたような状態になって潰れそうなので、無理です」

 直接的表現を避けたというのに、セクハラでしかない発言になってしまいました。
 ちなみにさっきも言ったように、ここはユニクロ店内。
 周囲の客が妙に静かです

 しかし、この女友達は慣れたもので、適当に笑った後、もう少しサイズの大きいズボンを持ってきてくれました。


 その後、居酒屋に入り、三人で夕食を取ることになりました。

 まあ、合コンもセッティングしてもらったし、服を買うのも手伝ってもらったし、ぶっちゃけ二人には感謝してもしたりませんよ。
 あまり正面切っては言いませんけど、適当に「今日はありがとう」などと話していると、ラブラブな二人がおもむろに視線をかわします。
 そして、男友達のほうが急に重い口調になって言いました。

「実は俺達、結婚するんだ

 マジで? ああ、おめでとう。

「それで披露宴の後の二次会とか、いろいろあるだろ?」

 そうだな、前に○○が結婚したときも、お前らが司会とか幹事やって、いろいろ大変だったもんな。


「ああ、お前も忙しいだろうけど……それ籐太やってよ



















うん、いいよ!

 というわけで……
 合コンの恩は結婚式の司会辺りで、埋めさせていただくことにしました。

 それでは、明日は5時に起きて大阪へ向かうので、そろそろ睡眠をとることにする、籐太でした。


つづく


2005/12/29

 風邪をひきました、籐太です。

 お待たせしました、俺とスッチー編、最終回です。

 いやあ、もうなんていうかですね、合コンにおける最大の敵は、先日からの大雪ではなく、私を迎え撃ったスッチーでさえなく、自分自身だったっていうか、まあ、風邪引いた

 ぎりぎり寸前までは本当、完璧だったんだ。
 新しい服も買った。
 実は、この合コンにやってくるのはスッチーだけじゃなかった。やってくるのは、スッチーと女子大生だ

 私が口にすると、なぜかどちらも卑猥な職業に思えるが、気にするな

 とにかく、そのとき私がしていた心配と言えば、スッチーと女子大生、二人とも私に惚れちゃったらどうしよう? ってことだけだ。
 ……いやあ、まいったなもう


 だがいや、本当は気づいてた。気づいてたんです、前日には
 微妙に喉が痛い。これは風邪の初期症状だと。

 しかし、スッチーとの合コンへと向かう私は、さながら戦場へと赴く武士も同然
 その程度で、私の燃えさかる闘志は萎んだりしないのです。

 だから、乗った。
 急行バスに乗ったんです。
 東京から大阪へ向かう急行バスに。
 そして、着きましたよ、大阪に。
 8時間もバスに乗って!

 まあ、ニュージーランドに行ったときは毎日、それくらい乗ってた。だから平気だ。

 平気どころか、合コン開催の地、大阪へ至り、風邪の症状も治まっていた
 私はスッチーと合コンするためだけに、奇跡を起こしたわけですよ。オレ・イズ・フォーエヴァーですよ!


 そんな私を出迎えてくれた友人。
 この合コンをセッティングしてくれた、あの幸せ野郎ですよ。

 彼は、そんな私の苦労をねぎらうように微笑みながら言いました。


「ごめん今日、女の子来れないって
「……え?」


 そ、それはつまり……















俺とスッチー・









 いや待て! 本当に待ってください
 そんな超弩級のオチは私でさえ、期待していない。

 ていうか… 許せん!




 しかし、詳しく話を聞くと、どうやら来れないのは一人だけらしい。脅かすな

 来れなくなったのは、女子大生のほうらしい。
 まあいい、俺の狙いは最初からスッチーだ。

 ちなみに今回の目標は、スッチーからTEL番とメルアドを聞き出すこと。
 それさえ聞き出せれば、少なくとも次へ繋げられる

 では長くなってきたので、以下、ダイジェストで。



 私は生まれて初めてスッチーと合コンした。
 ぶっちゃけ、めちゃめちゃ美人だ。
 人生で出会った女の中でも五指に入るべっぴんだ、やべえ
 さらに生スッチーとお話もした。
 生スッチーとちゃんこ鍋も食った

 気がつくと、新幹線の終電まで残り10分だった。
 そう、私はその日の内に東京へ帰らなくてはならなかったのです。まるでシンデレラ

 つーか、全力ダッシュ! なんとか新幹線に間に合った。

 いやはや、たかが外注ライターごときが合コンしてて、次の日、遅刻なんてクビが飛びます。
 いやあ、本当、間に合って良かった……ふぅ〜














 あれ?

 俺、スッチーからTEL番もメルアドも聞き出してねえ。

 ていうか、普通にだべっただけで東京に帰ってしまった。これでは何をしに行ったのかわからない。

 さらに帰り着く頃には、風邪が超悪化

 結局、会社は休んだ
 更新も遅れた、すまん。

 完膚無きまでに負け犬である。



 それだけではない。
 東京のアパートに辿り着いた私は、まずおもむろにパソコンを起動。
 何をしたのかって言えば、エロゲーをプレイした
 泣きながらプレイした。

 嗚呼、今の私は、このエロゲーの主人公など軽く超越できるほどヘタレだ。

 突然、メールを着信。
 当たり前だが、スッチーからではない。
 合コンに参加してた男友達からだ。




『お前、今日は妙に気を使ってたけど、どうかしたの?』

 それは気を使ってたんじゃなくて、風邪をひいてたんです、一言も言わなかったけど。



 適当に返信すると、またメールを着信。
 ったく、せっかくエロゲーの世界に浸ってるのに邪魔するんじゃねえ!

 しかし今回は合コンをセッティングした友人・嫁からです。

『これでとりあえず(スッチーと)知り合いになれたから、次は適当に遊ぶときとか誘うわ』







 え? 次? One More Chance?

 いや、そうじゃない。
 微妙にニュアンスが違う。
 まるで打ち切りマンガのようで恐縮だが

これは終わりではなく、
始まりに過ぎなかったのだ……



 というわけで、ひょっとしたらあるかもしれない

『俺とスッチーにつづく

 という形で、今年の眉間にタテじわは締めさせていただきます、籐太でした。






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